ダイエットや健康を目的に今、女性を中心に『ヨガ』が空前のブームとなっています。
健康維持やリラックス効果が期待されるヨガですが、適切な方法で行わなければ思いもよらぬトラブルになります。
そんなヨガに関しての効果や効果的なヨガをご紹介します。
ヨガの目的とその効果
ヨガは「BC2500年~BC1800年ごろのインドに起源をもつと言われています。
「モヘンジョ・ダロ」という遺跡から坐法や瞑想する神像が発見されており、「瞑想」がヨガの原点だと言われています。
ヨガ=ポーズとイメージされる人も多いと思いますが、もともとは瞑想を現す事がヨガなのですね。
さて、そこで“ヨガの目的”とは何か?
第1に『快適で安定した姿勢、心を作ること』だそうです。
なんだか、わかるようなわからないような・・・・・・・
ヨガのポーズは無理に体を伸ばしたり頑張って綺麗に見せるものではありません。
【ポーズをしている時間が無理なく快適で安定した状態】
で有る事が最優先だそうです。
快適で安定した心を作る事、体と心の統合により、魂が繋がっている状態を目指します。
仕事などで毎日忙しくしている人が、ヨガにより日常を快適に過ごすヒントが得られるかもしれません。
ダイエットや体の引き締め効果を目的とする場合、あくまでもこの、体と心の安定の二次的な目的です。
さて、一般的に言われる“ヨガの効果”とは何でしょうか?
よく言われるものを書き出します。
・筋肉のストレッチ
・体幹の強化
・体の歪調整
・柔軟性と体力向上
・血行循環の改善
・基礎代謝のUP
・疲労物質の排泄
・基礎体温の上昇
等々、かなりの効果が期待され、しいてはダイエットなどにも繋がるようです。
精神面に与える効果も期待できます。
・ストレス緩和
・集中力UP
・うつ病防止
・自律神経のバランス調整
精神的なON/OFFを切り替えることによりリラックス効果を高めストレス緩和が期待できます。
効果を高めるヨガの頻度
もともとヨガは修行の一環です。
ですから、毎日の実践が基本になります。
ただし、毎日と言っても体力と相談しながら無理なく行う事が大切です。
また、現代ヨガの代表“ホットヨガ”は週に3日程度が適当です。
ホットヨガは、高温多湿の発汗しやすい部屋で行う事で運動効果を高めます。
したがって毎日行い環境に慣れると代謝機能が低下する恐れがあるからです。
ヨガにまつわる健康と美容
ヨガの効果に関する項で挙げたいくつかの項目。
それらは美容にも直結する重要な項目です。
ヨガを継続的に行う事で、体幹、インナーマッスルが鍛えられます。
また、有酸素運動なので基礎代謝をあげてくれます。
これにより痩せやすい身体が作られ、ダイエット効果が期待できます。
また、ヨガポーズは、しなやかな美しいボディーラインを作るのに最適です。
筋トレとは違いますので筋肉隆々な見た目にはなりません。
背骨や骨盤の歪も矯正されます。
これにより背筋が伸びた美しい姿勢が保たれます。
どれほど美しく着飾った綺麗な女性でも姿勢が悪いと台なしですよね。
ヨガは血流・リンパの循環を促します。
冷え性・便秘を緩和という効果もあります。
したがって体内の循環効率があがり、結果、美肌効果へと繋がります。
ヨガに関しては、健康・美容効果はセットなのですね。
ヨガの効果を持続させるには?
ヨガを行うと、その効果はその場限りではありません。
個人差はありますが、概ね1回のヨガで、2~3日、長ければ1週間は効果の持続が期待できます。
ですから、毎日ヨガができなくても、1回行う事で良い影響が現れます。
ヨガのゆっくりとした運動は、体に負担をかけないため急激な変化や効果は有りませんが、ゆっくり長く持続する事が期待できます。
1回でも効果は期待できますが、続けることで効果の持続性も高まります。
人間は日々、多くの負担を受けています。
仕事による肉体的疲労、ストレスによる精神的疲労など心身に悪い影響を受けています。
そのためヨガを定期的に行えば効果を持続的に保つ事が出来、心身に非常によい影響を与えます。
たとえ、一週間に1回のヨガでも続けていくことができれば、心身をベストな状態に長く保つ事が可能です。
また、ヨガと言うものは呼吸法によって心身の状態を整えるものです。
そのため、繰り返し行う事でそれらは自分の体に染みつきます。
その呼吸法は日常生活でも自然に整うようになり、そうした習慣が身に着く事で、ヨガの効果が持続する事になります。
あくまでも自然に無理をしないで、ヨガを行う事が大切です。
心身のバランスをゆっくりした呼吸と動きで整えるものです。
激しく動くエクササイズとはまったく違うものです。
毎日頑張ろうと、ヨガを行う事が義務になってしまうと、穏やかな気持ちでヨガを行えなくなり、心の負担になってしまいます。
心身のバランスを整えるはずのヨガが、ストレスの原因になってしまっては意味が有りませんから。
急増するヨガによる体のトラブル
ヨガの教室で起きたトラブルに関して、最近、国民生活センターに寄せられる相談が急増しています。
圧迫骨折や肩けん板損傷など、重大な怪我の相談や、ホットヨガによって、アレルギー症状、じんましん、肌のただれ等々があります。
五年ほど前はヨガによる相談はほぼ0でしたが、ここ数年で急増しているとのことです。
近年、厚生労働省がヨガの効果や安全性を調査しました。
全国200か所以上の教室で2500人以上の生徒に聞き取りを行ったところ、30%以上の生徒が心身になんらかの異常を訴えたとのことです。
これは、厚生労働省の担当によると、氷山の一角すぎないとの認識です。
これは、やはり教える側、ヨガ教室側に大きな原因があると言われています。
ここ数年で、ヨガ教室は急激に増加しました。
したがってインストラクターも急増しましたが、経験を積んだ実績のあるインストラクターはそんなに急には増えません。
ヨガのインストラクターには国家資格のようなものは有りません。
したがってインストラクターの技術レベルには必然的に差が出てしまします。
また、教室の環境にも問題がある事があります。
特にホットヨガ教室の場合、教室が高温多湿なので、カビやバクテリアが生えて不潔な環境になりやすく管理を怠れば、体調を崩す場合があります。
クラスの人数も20人程度が妥当です。
ひとりのインストラクターが細かく指導できる限界が20人程度だと思います。
また、教室の壁が前面鏡張りだとどうでしょうか?
ダンス教室の鏡張りなどは当たり前ですが、ヨガ教室では効果が損なわれるかもしれません。
これは、自分のヨガポーズを鏡を通してついつい他人と比べてしまいます。
本来は自身の内面を見つめるのがヨガです。
他人と比べて争っては逆効果です。
また、インストラクターの質も大きな条件と言えます。
例えば、経験年数です。
本来ならば10年以上の経験があるインストラクターが望ましいと思います。
しかし、昨今の教室増加の環境ではそれを望むのは難しいことです。
最低でも3年以上の経験があるインストラクターの元で習いたいものです。
インストラクターには、必ず師匠が存在します。
そして、師匠の師匠と辿れば必ず“インド”に辿りつくはずです。
もし、辿りつかないようなインストラクターならばその人は自己流です。
あまりお勧めは出来ません。
また、別の資格を持っているインストラクターも安心です。
看護師、理学療法士、鍼灸師、整体師など体の仕組みに詳しいことが安心の材料になります。
とにかく、ヨガを始めるには 良いインストラクター、よい教室に出会う事が大切です。